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【Works Way Worker インタビューvol.1】ミナカラ代表 喜納信也さん——薬剤師×WAP?異色の経歴をもつ喜納氏のキャリア戦略とは——

「若手にこそ最高難度の仕事を」
「圧倒的な成長」
と謳う株式会社ワークスアプリケーションズ(以下WAP)ですが、ここで得られる「成長」は、他のフィールドでも通用するのでしょうか。またその場合、WAPで培われた経験・能力は、どう活かされているのでしょうか?

「Works Way Workerインタビュー」と称するPPP(※)本企画では、Works Way(※)を始めとしたWAPでの学びを活かして現在WAP外でご活躍されている人のことを、敬意を込めて Works Way Workerとお呼びし、キャリア選択や成長の秘訣についてインタビューしていきます。

※PPP
Pass-holders' Peaking Project の略。2016年卒世代に立ち上がり、2017年世代から本格的な取り組みを開始されたプロジェクトのこと。
「自ら考え、セルフモチベートしながらチャレンジする」
というWAP共通の仕事のスタンスを、ワークスのリソース(同期の仲間含め)を 活用するようなプロジェクトをモチーフとし、入社までの期間で企画・実行する活動のこと。

 

※Works Way
2004年に体系化されたWAPの行動指針。他責NG・なぜなぜ思考・コンティンジェンシープラン・ブレークスルー・ヒューマンスキルの5つから成る。

 第1弾は、株式会社ミナカラ代表の喜納信也さん。薬学部を卒業しWAPへ新卒入社、その後画期的な医療系ウェブサービス「ミナカラ」を立ち上げ、ヘルスケア業界でイノベーションを起こしている同氏にお話を伺いました。 

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喜納信也さん

株式会社ミナカラ 代表取締役薬剤師
1983年生まれ。北里大学薬学部卒(2007年) 薬剤師、グロービス経営大学院経営研究科卒(2013年) 経営学修士
都内調剤薬局薬剤師、漢方薬局薬剤師としての活動の他、株式会社ワークスアプリケーションズにてコンサルティング部門マネジャー、コンタクトセンターの立ち上げ&マネジメント、アカウントマネジャー、製品評価・カスタマーサービス部門のマネジャー等に従事。
2013年11月に株式会社ミナカラ(旧名・株式会社ヘルスケアスタイルラボラトリー)を設立。代表取締役就任。
ネット医療サービス「ミナカラ」、自宅に薬剤師と薬がやってくる「おくすり宅配」、市販薬の選び方をレクチャーする「おくすりキュアナビ」等の立ち上げのほか、創業以降の資金調達、人材採用、法務対応等を主導。

WAP卒業後、医療系ベンチャー「ミナカラ」を立ち上げ

 ——まず始めに、どのような経緯で現在の会社を設立されたのか教えてください。 

 2007年、ちょうど10年くらい前に新卒5期としてWAPに入社しました。6〜7年WAPで働いた後に今の会社を創業して、ちょうど3年くらい経ちます。

 WAPを卒業してまで起業なり次の道を選ぶのであれば大きなチャレンジをすべきだと思いましたし、社会の課題を解決したり世の中にとって意味があることをやりたいと思い創業しました。また、私自身もともと薬剤師でもあり医療への志もあるため、WAPで成長した後は医療分野に対して自分の成長を還していきたいとも考えていました。

 その中で、医療分野でのコンシューマーインターネットサービスが世の中に欲しいと考えるようになりました。例えば料理を作るならクックパッド、電化製品を買うなら価格.comというように、インターネットのおかげで手軽で便利になっている分野は多い一方、医療に関しては、皆が体調不良の時に日常的に使えるようなサービスがなく、社会的な課題だと感じていました。一般の方の医療体験も、他の衣食住の分野以上にインターネット等でより身近で感動的なものにしたいと考えるようになりました。

 さらに言えば、僕らの世代って、中学生くらいまでインターネットがなかったんですよ。それだけに、その後大学在学中に登場したgmailgoogle mapなど今では当たり前となっているサービスの登場はすごく感動してきました。言ってみれば、僕らはインターネットで感動してきた世代なんです。しかし、医療に関してはそういった感動がないというのが寂しかったし、自分自身も薬剤師なので社会的に課題だなと思っていました。

 こういった問題意識は大学時代からずっと持っていたのですが、社会人になって6〜7年たってもこの分野ではそのようなサービスは登場せず、誰もチャレンジしていなかったんです。「医療もインターネット等でよりよくなるだろう」ということは誰もが想像することだと思います。しかしアイディアを考えたり将来を想像するだけの人は多くいても、実際にリスクを取って挑戦して実現しようという人は案外出てこないものだなと気づきました。

 だったら、自分もそういったアイディアを考えたり将来を想像するだけの人のまま指をくわえているのでなく、挑戦して早くやった方がいいよねと思い、ミナカラを始めました。

そもそもなぜ薬学部へ?

——薬学部へ入られた背景には、どんなものがあったのですか。

 もともと持っていた漠然としたキャリア観は、母親の影響を受けていました。僕の家系は母方の家族がみんな、自営業も含めて経営をしているんです。たとえば、園芸資材をホームセンターに卸す仕事だとか、僕の母親は英会話の塾を経営していました。自分の仕事で生き生きしている姿を間近で見ていたので、母親みたいに自分で自立して生きていきたい、という思いはありましたね。

 実は、進路選択の時点で「医療系の道に進もう」という意志はあんまりなくて(笑)。親戚も含めて家族に医療関係の人は皆無でしたね。ただ、僕が理系が得意だったこともあってか、小さいころから両親にはやたら「医者になれ」って言われていました。弟は文系が得意だったので、こちらはやたら「弁護士になれ」と(笑)。面白いのは、小さい時から言われていると、刷り込まれるんです。結果、どうなったかというと、僕は薬剤師になったし、弟は弁護士になったんですよ(笑)。

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 だから、最初から明確に意識していたというよりは、実際に薬学部に入ったり、薬学部に入ったのに医療と関係のないベンチャーに行ったりするなかで、医療への葛藤みたいなものが生まれたりと、あとから深掘りされていった側面が大きいかなと思います。

なぜ新卒でWAPへ?

 ——WAPをファーストキャリアに選んだのはなぜですか。

 結果的には「決めの問題」(意を決して決断を下すかどうか)だったなと思っています。

 進路選択の段階で、WAPで何をやりたいとか、その後どうしたいとか、明確な目的意識があったわけではなかった。

 それでも、その「決め」の理由を因数分解するといくつか要素があります。1つ目は、ベンチャーに魅力を感じていたこと。例えば、学生時代にチームラボで働いている先輩に呼ばれてチームラボでアルバイトをしたときの体験は学生として衝撃でした。 

 10年くらい前のチームラボなので社会的にはまだ全然認知されていなかったんですが、当時googleが出てからまだ4〜5年くらいの時期に、「サグール」っていう「面白い順に検索結果が出るツール」を作ったりしていて、いい意味で変な会社だった。

 やっぱり社長の猪子さんもすごく面白く、「なんで起業したんですか」って聞いたら、「夢を見ていたら日本経済を救えって言われたから起業した」って。なんか、何言ってるかわかんない、みたいな(笑)。文化的な面白さ、やっていることの面白さ、「世界かえよう、日本救おう」みたいなことを平気で言っちゃう面白さ。くわえて、そこに集まっている社員もすごく優秀な人が多く、漠然と「ベンチャーで働きたい」と感じていました。

 2つ目の要素は、当時の就職活動の状況です。色々な会社を見ていて、僕も軸が定まらずにふわふわしていたので、ことごとく内定が取れなかったんです。ですが、面接もなく志望動機も求められずにインターンの成績だけで判断されるWAPは、入社パス(※)がスッと出まして。WAPで就職活動をやめたので、ベンチャーは切符がそもそも、一枚しかない、みたいな(笑)。それ以外にもらっていた内定は調剤薬局などでした。

※入社パス
WAPのインターンシップで、高いアウトプット、およびそれに至るプロセスとを 高く評価されて修了した学生に与えられる権利で、WAPの創業経営者である牧野正幸が2002年に考案した制度。 入社パス取得時に在籍している教育機関卒業後の3年間(2017年9月現在)なら、WAPへの入社権利をいつでも行使できる。 WAPの採用部門から専任担当が付き、充実したキャリアサポートも受けられ、新卒で行使する以外に 起業や留学など、さまざまなチャレンジに3年間を費やすことが可能。

 その時に、WAPを選ぶべきか調剤薬局を選ぶべきか、すごく悩みました。1〜2力月、鬱になるくらい。ベンチャーに魅力を感じつつも、「なんで薬剤師になっているのに」とか、最終的に「何のために生きてるんだ」とか、よく分からないことに悩んでたと思うんですけどね。それを親に相談したら、「私も学生の時そんな感じだったわ」と言われて、「まあそんなもんか」と。それで、ぐるぐると悩むのはやめて、「WAP行くわ」って決めたんですね。

 こんな感じで明確な理由があったわけではなく「決め」に至ったわけですが、人事の人に「WAP行きます」って伝えた時に、とにかくワクワクできたんですよ。

 なので、それでよかったなと、振り返った時に思っています。

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——ファーストキャリアにWAPを選択したことついて、現在はどう思われていますか。

 結果的にこれは押さえておいてよかったなと思うのが、なるべく優秀な人が多い環境の方がいいということですね。仕事ができる人で溢れかえった場所を選んだ方がいい。

 なぜかというと、そういう環境では仕事のアウトプットの質における「標準」のレベルが高いからです。どんな組織にも「標準はこれくらい」というレベル認識があると思いますが、ファーストキャリアで身につけた「標準」が自分の仕事人生におけるスタンダードになることを考えると、できるだけ高いほうがいい。

 どんな組織にもだいたい2:6:2の割合で、優秀な人、普通な人、それ以下の人がいます。WAPの良いところは、在籍年数などに関わらず優秀な人だけ上にあげるという仕組みなので、少なくとも役職が上の人たちは優秀です。その人たちを「標準」だと思って仕事をしていくと、長期的にみても良いのではないかなと思います。もちろん世の中にはもっと若くて優秀な起業家もごまんといます。ただ、組織の一員としてどこかの会社に入るのであれば、できるだけ優秀な人が集まるところを選ぶのが良いと思います。

最優先は、目の前のものに集中すること

——WAP入社後のキャリアステップは、どのように考えられていたのですか。

 キャリアについて考えるとき、ステップ論で考える人も多いと思います。

 たとえば、最初にエンジニアをやって、そのあとセールスをやって、次にコンサルティングをやって、1社でひととおり身についたらスキルをよりグローバルに活かせる会社に転職、または起業する、といった具合に。

 しかし、僕は全然そういう考えをもっていないんです。そうではなく、「いま目の前でこれがベストだ」と思うものを選択し、とにかくそれに打ち込み、成果を上げることに集中することで結果的にキャリアパスができあがっていればいいというスタンスです。 

 そうやって目の前のことに集中していると「やっぱりあれが足りない」「これがやりたい」といったピースが途中で見えてくるもので、そうなったら不足部分や新たにやるべきだと思ったことをやりにいけばいいんです。

 また、目の前のことに集中して成果を上げることで、新しい挑戦をする機会がもらえ、それによって今まで知らなかった世界や視界が見えてくることも多いものです。今描けるステップは、今までの経験や理解の範囲でしか描けないわけですから、後から振り返ると描いたステップがちっぽけになることも多いはず。

 なので、ステップ論でキャリアパスを考えるのではなく、目の前のチャンスだと思うものにダイブし、集中して成果を挙げていくことで、振り返ったら自分らしいキャリアパスをこじ開けていたというくらいの方が健全だと思います。間違えたと思ったらやり直したり変えればいい。そもそもキャリアって翻訳すると轍(わだち)という意味だし、振り返ったら轍があったわというくらいで良いと考えています。

——まずは現在かかわっているものにフォーカスし、あとから欲しいピースが見えて来たら取りに行けばいいと。

 そうですね。僕の周りで成果あげてる人たちはみんな目の前のことにとにかく集中しています。

 目標の立て方も、3年後や5年後にこの会社に入るために、逆算して今これをやる、というようなステップ論では考えていません。「今、ここ」にあるものをベストな成果にもっていくにはどうすればいいのか、といった思考回路で考えているんです。将来成し遂げたいことではなく、今成し遂げたいことにしっかりと向き合えている。

——直近直近の目標を達成していくと、次第に上がっていって他のものも見えてくる、という感じですね。

 当たり前の話ではありますが、成果を出さない人に、チャンスはこないんですよね。WAPに入社するような好奇心豊かで優秀な人は、入ってから色々とやりたいことが出てくると思いますが、社会人になってからは、成果を上げることが特に重要だと思います。

成果を上げる = みんながしないことをする

——では実際に喜納さんは、WAPでどんな方法で成果を上げていらっしゃったのですか。 

 他の人よりも成果を上げるためにはその人たちよりもたくさん仕事をしよう、と思って、入社後はひたすら長時間労働をしてみました。しかし、時間だけ2倍働いたとしても、WAPの他のメンバーの2倍のアウトプットになるわけではないな、ということにすぐ気づきました。

 だったら、通常の仕事をきちんとこなしながらも、さらに別のプロジェクトを立ち上げてみよう、と思考を切り替えました。みんなと同じ労働時間のなかで、通常の業務とは異なるアウトプットを出す、ということを常にしていました。

——スカンクワーク(※)と呼ばれているものですか。 

※スカンクワーク
本来の業務とは関係のない、自主的な活動のこと。WAPでは就業時間の2割程度をスカンクワークに当てることを推奨している。

 はい、いわゆるスカンクワーク的なものですね。ただ、注意すべきこととして、立ち上げたプロジェクトが本来の業務に活きたり、自分のいる事業部に活きるなど、意味があることなのかはきちんと考えた方がいいです。

 そこにフォーカスしないと、そのスカンクワークは会社やまわりから評価されなくなってしまう。会社にとってのゴールや結果につながるような仕事を常にやるべきです。さらにいえば、立ち上がったプロジェクトでは必ずリーダーをやるということが重要ですね。

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——必ずリーダー、ですか。

 やっぱり人を巻き込む側に立った方がいい。巻き込まれる側と巻き込む側だと、巻き込む側の方が絶対に成長するので。そういうところで、周りとの差がついていくんじゃないかと思います。

 要するに、みんなが経験しているものと違うもので、意味のある経験をどんどんしていけば成長できるということですね。

 あと、「常に高い目線で考える」のは重要です。新卒の入社前、先輩に「同期と仲いいのは別にいいけど、仕事においては同期じゃなくて先輩とつるめ。そして早く先輩を超えろ」みたいなことを言われたのですが、本当にその通りだなと思っています。

 同期と同じ目線で「もっと頑張ろう」とやっていると、やっぱり「その中でのベスト」しか考えらなくなってしまう。僕が入社した当時、WAPにはメンバーという名称の一般のポジションがあって、その上にシニアメンバー、マネジャー、GM(ゼネラル・マネジャー)という部長職があった。僕はメンバーになった時に、目線を2段階上のマネジャーにしたんです。上司がライバルだ、と。

 上司と同じくらいのアウトプットをメンバーとしてどうやって出せるか。メンバーとマネジャーでは立場も役割も違うけれど、仕事の内容が被っている部分もあります。まずそこでどんどん成果を上げていく。もちろん、やっていく中で苦手な仕事もあります。僕の場合はプレゼンが得意ではなかったので、時間がかかってでもWAPで一番ぐらいの資料を作ってカバーできないかとか、試行錯誤をするように意識していました。

 ただし、1人のプレーヤーとして頑張っているだけだと、マネジャーが管理している範囲の中でアウトプットを出す、という形になるので、マネジメントの経験ができない。

 そこでどうするかというと、他の部門の人たちを引っ張って、部門をまたいで組織の課題を解決するようなスカンクワークプロジェクトを自分で立ち上げるんです。

 そこでリーダーをやれば、役職がマネジャーじゃなくてもプロジェクトリーダーとしてリーダー経験ができるわけじゃないですか。しかも、開発とコンサルでタッグを組んだプロジェクトとか部門をまたぐとなると、おそらく普通のマネージャーがやる仕事よりも難易度が上がるんですよ。

 こんな風に仕事をしていたら、結果的にプロジェクトがうまくいって、本来ならメンバーからひとつ上のシニアメンバーに昇格するところを、一気にマネージャーまで飛び級で昇格させてもらえたんです。単純に「目線を上げる」と言うだけだと気持ちの問題で終わってしますが、もう少し論理的に分解して「マネージャーって一体どういう機能なんだろう」と考えつつ行動していくことが大事だと学びました。

——なるほど、それこそ「みんながやらないこと」ですね。通常業務にくわえてマネジメント業務もするとなると、かなりのハードワークになると思いますが、自分自身のマネジメントはどのようにされていたのですか。

 WAPに入社した時に阿部さん(WAP最高執行責任者)と話す機会があって、「オーバーフローのすすめ」というのを教わりました。これは僕自身今でも大切にしていて、簡単に言うと「溢れるくらい仕事を抱え込め。そうしたら嫌でもやることの優先順位を付けざるを得なくなる」ということです。

 別にハードワークしろというわけではなくて、優先順位を決めろということ。「やることを決める」こと以上に、「やらないことを決める」ことは大切で、オーバーフロー状態を経験するのはやらないことをやらないと決める練習にもなると思います。

——それは元々の才能というよりも、習慣の問題ですか。

 そうですね。仕事って、そういう習慣も含めて磨いていくチャンスだと思います。オーバーフローしすぎて失敗して、周りに迷惑をかけて反省したりするなかで、改良していけばいい。

 僕の場合、WAPの時にオーバーフローしていると分かりやすい黄色信号があって、気づいたら上下のスーツを全然違う色のものを着ていた(上が紺で、下が茶色など)とか、出張のときに飛行機に乗って足元見たら真っ赤なスニーカーを履いてたとか。そこまで来ると完全にやりすぎなので、ちょっと休もう、と。

 最初のうちはよくオーバーフローしすぎで失敗していたけど、3〜4年くらいでだいたい感覚がつかめてきました。

 くり返すようですが、「オーバーフローのすすめ」は「長時間労働のすすめ」ではないです。僕はWAP時代も起業した後も、どんなに忙しかったり追い詰められていても必ず毎日7時間以上は睡眠を取るようにしていますし、WAP自体も「24時間働けますか」みたいな雰囲気では全然ないと思います。ですが、個人として成長はしておいた方が絶対に幸せになれると思うので、貴重な20代のうちにたくさんオーバーフローしてたくさん失敗しておくというのは建設的な考えだと思います。

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Works Wayは社会人のOS

——話は変わりますが、喜納さんがミナカラで掲げている行動理念を拝見したところ、「他責NG(※)」というWAPのWorks Way(※)と共通しているものを見つけました。Works Wayは喜納さんにとってどのような位置付けですか。

※Works Way
2004年に体系化されたWAPの行動指針。他責NG・なぜなぜ思考・コンティンジェンシープラン・ブレークスルー・ヒューマンスキルの5つから成る。

 

※他責NG
「誰かの〜」「何かの〜」「時間の〜」という条件のせいにしない仕事の姿勢のこと。

  他責NGは特に大切ですね(笑)。

 また、Works Wayは社会人としてのオペレーションシステム、OSとしてすごく良いという話をよくします。Works Wayは、プロのビジネスパーソンとして押さえるべきポイントが詰まっていると思います。

  今から考えると、Works Wayは難易度の高いWAPの仕事内容にとてもフィットしているんです。たとえば営業だったら、製品を売る相手がぜんぶ大企業なんですよ。ERPという全社的に使っていくようなシステムの購入となると、経営層レベルでの決定がないと買ってはもらえない。そういう案件を、誰のアポも取れていない状況から、最終的に大企業の社長や経営陣が数億円を投入するかどうか判断する、というところまで上げていかなければいけない。

  WAPでの実際の仕事はとんとん拍子でうまくいくことなんてほとんどないくらい難易度が高い。だからこそポジティブシンキングで視点を変えていかなければならないし、なぜなぜ思考(※)をして問題の本質を捉えたり、ブレークスルー(※)の思考を意識していく必要があるわけです。Works WayはOSとして良いのみならず、WAPの仕事の内容自体にすごく合っている、ということは後から振り返っても思いますね。

※なぜなぜ思考
ワークスアプリケーションズにおける行動指針の1つ。
問題の「本質」「事実」「目的」を明らかにする方法のこと。

 

※ブレークスルー
まず「理想像」、「あるべき姿」を描き、それに対して「チャレンジ」「コミット」すること。

 ——その中でも個人的に「他責NG」は特にスタンダードになっていると。
 そうですね。Way自体は事業内容と整合性がとれることが大切なので、会社が変われば当然変わってきますが、「他責NG」はどんな環境でも社会人として絶対押さえるべき要素だと思います。

悩むと考えるは違う

——では最後に、キャリア選択に悩む学生に一言お願いしたいのですが、さきほどの話で、喜納さんは就活の時に「鬱になるくらい悩んだ」とおっしゃっていました。そこを切り抜けるきっかけはありましたか。

 自分も悩んだ時期があったので、悩む苦しさは共感できるのですが、どうやって切り抜けられたのか、あまり覚えていないんですよ(笑)。

 最終的には、「これに決める!」という「決め」の問題な気がします。決定力のある人はみんなそう言うと思うのですが、一旦決めてしまうと悩んでいたこととか全部忘れるくらい小さい問題になってしまう。実際、薬学部に入るのもそうだし、ワークスに入るのもそうだし、一度転職活動したけど「なんかやっぱり違うな」と思って起業することにしたのもそうですが、「決めの問題」って結構多い。分からないから、決めざるを得ない、みたいな。

 一番良さそうなものを選ぶという、決める力、決断力みたいなのは後天的に磨ける一個のスキルだと思います。

 むしろ、大事なのはどれを選ぶかではなくて、決めた後にそれを良い決断だったといえるように精一杯頑張って成果を挙げていくことではないかと。悩むんだったら、一旦これだというものを決めて、そこで必ず成果を出す。決めたことは自己責任なので、環境のせいにしない、それこそ他責NGですよっていう(笑)。

 あともう一個。学生の就職活動の時に思ったのが、「悩むのと考えるのは違う」ということ。「これを問題解決しよう」って考えること、アクションに落とすことが「考える」っていう行為だと思っていて。「僕ってなんのために生まれたんだろう」とか、これは「考える」じゃないんですね(笑)。今この瞬間に解決できる問題じゃない。そこを真剣に悩むと、心身ともによくないし、答えも出ないし、アクションも決まらないので。悩むことを否定するわけじゃないけど、これ悩んでたなと、日記にでも書いておいたらそれでいい。それは抱えながら、一旦考えるべきことに決めて、そっちにフォーカスする。あとあと悩んだことって活きてきたりもします。ただ、悩むと考えるは違うよ、ということだけ言っておきたいです。

——分けて考えろということですね。本日は貴重なお話ありがとうございました。

最後に

WAPでの学びを活かして現在もご活躍されている喜納さん。
その姿はまさに「Works Way Worker」と言えるでしょう!

Works Way Worker の証として、こちらのステッカーをぜひお受け取りください!

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※Works Way Worker (WWW)
Works Wayを始めとしたWAPでの学びを活かして現在WAP外でご活躍されている人のことを、2018年度入社パス行使者は敬意を込めてWorks Way Workerと表現しています。

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インタビューを終えて

 このインタビューのためにわざわざWAP本社までお越しくださった喜納さん。初のインタビュー企画で緊張ぎみな我々でしたが、カジュアルな雰囲気でたっぷりお話してくださいました。インタビュー中に感じたのは、とにかく話すスピードが早い!ということ。「えーっと」と次の言葉を考える間もほとんどなく、ポンポン話が進んでいきます。毎日大量の情報を処理し、取捨選択し、問題解決している人はこんなにも頭の回転が速いのかと、その優秀さを目の当たりにしました。

 キャリア選択のお話の中で、何度か「決めの問題」とおっしゃっていたのが印象的でした。ああするべきか、こうするべきか、ああしたら……、こうしたら……、と無限ループで悩んでいる時間があったら、一旦ひとつ決めてみる。重要なのはその後なのだと、実際にそうして上り詰めていった喜納さんのお話を聞いて納得しました。

 改めて、喜納さん、素晴らしいお話をありがとうございました。

(取材/和田、文・写真/徳元)

 

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